7~9月期の世界タブレット市場ではAppleのiPadが2010年発売以来の首位を守ったが、前期比でシェアを14ポイント落とした。Android勢のシェアは44%を超えた。
米国の市場調査会社ABI Researchが11月27日(現地時間)に発表した2012年第3四半期(7~9月)の世界におけるタブレット出荷台数調査によると、米AppleのiPadシリーズがシェア55%で首位を守ったが、前期比でシェアを14ポイント減らしたという。2010年のiPad発売以来、最低のシェアになった。
iPadに続くのは、韓国Samsung Electronics(GALAXYシリーズなど)、米Amazon.com(Kindleシリーズ)、台湾ASUSTeK Computer(Nexusシリーズなど)の順(ABIは発表文では2位以下のシェアを明らかにしていない)。SamsungはWindows搭載タブレットも出荷しているが、ABIは、Appleのシェアを奪ったのはAndroid勢だとしている。Android端末全体のシェアは44%を超えたという。
10月24日に発売されたiPad miniについてABIは、「Appleはイノベーション、価格、ホリデーシーズンでの供給のいずれでも決定打を繰り出せなかった」とし、iPad miniは7インチの競合Androidからよりも他のiPadのシェアを侵食することになると予測する。
iPad miniは発売以来品不足が続いており、現在もAppleのオンラインショップでは2週間待ちになっている。